夏の「うっかり冷え」に! アロマとハーブのぬくもりケア
夏真っ只中、まだ暑い日は続きますね。
熱中症の危険も高まり、室内ではエアコンなどの冷房機器を適切に使うようにとアナウンスされる日々。
とはいえ、身体に無理をさせない室内環境で過ごすのはけっこう難しいもの。
暑すぎず冷えすぎない快適なお部屋で毎日を過ごしたいものですが、
交通機関やオフィスなど、時には冷房の効きすぎてしまった空間で長時間過ごし、身体を冷やしてしまうことも。
暑さからついつい冷たいものばかり口にしてしまいお腹を冷やしてしまう、なんて方も多いですね。
そんな時にはぜひアロマとハーブを取り入れてみてください♪
肌は体温調節のカギ
天然オイルでやさしくサポート
夏の汗ばむ肌のスキンケアでは、油分の多いクリームなどよりも、さっぱりと使える化粧水やジェル、さらっとした乳液などを使う方が多いですよね。
夏の肌に油分はベタつく…そんなイメージを植物オイルにも当てはめがちですが、
天然の植物オイルはすぅっと心地好い肌なじみで、実は夏の肌にこそメリットいっぱいのスキンケアアイテムです。
体温調節という大切な役割を担う皮膚。
植物オイルは、肌に塗ることで潤いを守りながら栄養※をチャージし、紫外線や気温の変化などの外部刺激から身体を守る皮膚の働きをやさしくバックアップしてくれる優れものです。
多彩な種類の植物オイルがあり、含まれる栄養や成分※、使用感も様々。
・肌質を問わず、紫外線によるトラブル肌にもおすすめのホホバオイル
・さらさらした使用感で脂性肌におすすめのグレープシードオイル
・乾燥やアレルギーが気になる敏感肌にはスイートアーモンドオイル
など、肌への馴染み方やお悩みによって選べます。
※酸化や炎症などの皮膚トラブルを防ぐ働きのある不飽和脂肪酸やビタミンA,E等のビタミン類など
水分ばかりを与え続けると、肌から内部へと身体は冷えていく一方。
たっぷりの水分を補給した後は、肌への恵みいっぱいのなめらかな天然オイルで肌を包みこみ、
夏肌のトラブルケアと冷え対策を!
マンダリンの香りで
ぬくもりスキンケア
柑橘類のマンダリン果皮から採られ、剥きたての果実のようなフレッシュさと温かみのある落ち着いた香りを楽しめるマンダリン精油。
他の多くの柑橘系精油が持つ光毒性※の心配がないので、スキンケアにも使いやすい精油です。
植物オイルに数滴垂らせば、マンダリンのスキンオイルが作れます。
妊娠線予防オイルに配合されるなど、肌の美容ケアも得意なマンダリン精油ですが、冷えやすいお腹や足首、膝周りのオイルトリートメントにもおすすめです。
お腹が冷えて消化不良を起こしている時や、足や腰などの冷えを感じたときに肌に馴染ませれば、やさしい香りで冷えた身体を温かく包みこんでくれます。
※塗布後4~8時間程度の間に日光に当たると皮膚の炎症や色素沈着を起こす性質のこと
マンダリンの
ぬくもりスキンオイルレシピ
ホホバオイル10mLに、
マンダリン精油2滴を加えて
よく混ぜたら完成です。
※植物オイルに対して精油配合濃度は1%までにしてください。(植物オイル10mLに対して精油2滴まで)
※使用前には二の腕の内側などに少量塗布するなどパッチテストを行い、肌に合うか確かめてからご使用ください。
妊娠・授乳中の方や代謝機能に関わる疾患をお持ちの方、その他服薬治療中の方や植物にアレルギーのある方などは、ご使用の前に医師やアロマセラピストにご相談ください。
※作ったオイルは基本的にその日のうちに使い切ってください。
使用方法;
・お腹に…500円玉程度の量のオイルを手のひらにとって両手で包むように温めながらのばし、お腹に手を当てて時計回りにゆっくりと円を描くようにしてオイルをなじませます。片手で行っても、両手で交互にさするように行っても。
お腹は柔らかくデリケートなので強く押したりせず、なでるように塗るのがポイント。疲れたお腹をやさしくトリートメントします。
・膝や腰に…冷えが気になるところにやさしく馴染ませればOKです。
※塗ったオイルはゆっくりと肌に馴染んでいくため、拭き取る必要はありませんが、強い日差しの下へのお出かけ前や、オイルの感触が気になる場合等はお湯で絞ったタオル等でやさしく肌を押さえるように拭き取って下さい。
ひんやり空間では
温かなハーブティーを
ヨーロッパでは、風邪のひきはじめや冷えたお腹のために、ジャーマンカモミールやエルダーフラワーのハーブティーが飲まれてきました。
どちらも小さく可憐な花で、ほんわりと懐かしさを感じるようなほのかに甘い香りと、優しい味わい。
美しい黄金色のお茶は見た目にもリラックスできます。
ミルクティーにしても美味しく、カモミールミルクティーは日本でも読み継がれている人気絵本にも登場します。
エアコンの効いたひんやり空間では、身体の芯まで冷えきらないように、温かいハーブのティータイムを。
痛みや凝りなど、冷えから始まる様々な不調を抱えて辛いとき、ほっとほぐれる一杯です。
お腹と心をいたわりたい時の
ミルクハーブティーレシピ
エルダーフラワーやジャーマンカモミールのドライハーブを
人数分(1人分ティースプーン1杯程度)ポットに入れ、
熱湯を注いで3分程度待ちます。
カップに注いだらお好みの量のミルクを加え、
温かいうちにどうぞ。
(ティーバッグでもOKです!)
☆小鍋にミルクを温めて、そこへお好みの量のドライハーブを加えて煮出しても。
牛乳に限らず、豆乳や植物性ミルクでもOKです。
仕上げにハチミツなどで甘みを少し加えても美味しいですよ♪
過酷な暑さが続く夏。
熱中症を予防するためにも、熱を帯びた肌や身体をクールダウンするのは大切ですね。
そしてエアコンや冷たい飲み物などでうっかり冷やしすぎてしまったと感じた時には、やさしく包みこんでくれるアロマとハーブのぬくもりで、早めに心と身体のトリートメントを。
やさしい香りでセルフケアを楽しみながら、暑さにも冷えにも負けない夏を過ごしたいですね!
\この記事を書いた人/
大塚麻子
オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士
自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪