猛暑の眠りに アロマで安眠サポート
暑さ厳しい毎日、よく眠れていますか?
うだるような暑さで寝苦しい夜や、湿度が高くてムシムシ不快な夜、
エアコンを効かせ過ぎて冷えてしまう夜など…
毎日少しずつ違う気温や湿度で、室温調節も大変ですよね。
なかなか安眠できない…という方も多いのではないでしょうか。
香りは自分だけの
リラックスサポーター
植物から採れる香り成分、精油。
様々な成分の組み合わせとバリエーションから成る精油は、植物の種類によって多彩な香り=アロマを生み出します。
私たちが安眠するためには、自律神経やホルモンが働いて脳と身体をリラックス状態へと導いてくれることが必要ですが、
嗅覚を通じて脳に直接届く信号である香りは、その働きをそっと後押ししてくれます。
リラックスへと導く香りの種類はとても豊富で、その中でも自分が「良い香りだなぁ」と感じる香りは、その時のあなたにぴったりのリラックスサポーターです。
気が休まらない、安眠できないという時には、自分だけのリラックスアロマを見つけてみませんか?
コラボも得意
多彩なリラックスアロマ
安眠やリラックスと言えば、定番はやっぱりラベンダー。
フローラル調のやさしい花の香りは、穏やかな気分になれるリラックスの心強い味方です。
柑橘系のベルガモットやオレンジスイートなどの香りも、心を明るく照らしてくれる温かい安らぎの香り。
ラベンダーとベルガモットやオレンジはブレンドしても素晴らしい相性で、温かみのある優しい香りで愛される定番のリラックスアロマです。
夏ならではの
リラックスブレンドを
定番のリラックスアロマにプラスして、季節ごとにブレンドを変えてみるのもおすすめです。
今回は暑い季節のリラックスにおすすめのブレンドをご紹介します。
‹ペパーミントで軽やかな安らぎを›
暑い日にはスッキリした香りが好まれるものですが、涼やかな香りの代表と言えばペパーミントの香り。
過去の記事でもご紹介した通り、ミントは暑い日の体感温度を下げリフレッシュさせてくれる香りです。
すっきり目覚めたい時の香りというイメージが定着しているので、「リラックス」や「安眠」のイメージはあまり無いかもしれません。
寝る前に香らせたら眠れなくなってしまうのでは?と思いますよね。
でも実は、ペパーミントはアクティブにさせるだけでなく、心と体を穏やかに鎮めるのも得意な精油です。
熱い時にはクールダウンし、冷えた時には温めてくれる…そんな絶妙なバランス感覚を持つ不思議なハーブ、ペパーミント。
涼しくリフレッシュしながらリラックスにも導いてくれる香りは、暑くて眠れない…という時にピッタリの快眠アロマです。
おすすめブレンドレシピ
ペパーミント×ラベンダー
清涼な香りのペパーミントと、フローラルの香りのラベンダー。
実はどちらもシソ科の植物でブレンドの相性も良く、ほどよい爽やかさの落ち着いた香りに♪
〇バスタイムに
ペパーミントが体感温度を下げると同時に、身体の芯までは冷やすことなく、温めながらフレッシュな心地にしてくれます。ラベンダーとのブレンドで肌にもマイルドなお湯に♪
爽やかな香りが、イライラ・モヤモヤした1日の疲れを吹き飛ばし、すっと肩の力を抜いてくれます。
【全身浴】
(ペパーミント2滴・ラベンダー3滴)
エプソムソルト等の浴用のソルトなど1回量に精油(合計5滴まで)を加え、湯船に入れてよく混ぜてから入浴します。
【ハンドバス(手浴)・フットバス(足浴)】
(ペパーミント1滴・ラベンダー2滴)
湯船に浸かる習慣の無い方や全身浴が負担になる方などは、部分浴もおすすめです。
①浴用ソルトなど適量(全身浴の分量の3分の1~5分の1程度)に、精油(合計3滴まで)を加えてよく混ぜます。
②適当な大きさの洗面ボウルなどに38~40度程度のお湯を入れ、①を入れてよく混ぜてから手(または足)を入れて温まります。
※ハンドバスをする際は、お湯に顔を近づけすぎないようご注意ください。(精油を含んだ湯気が目などの粘膜の刺激になります。)
※ミントは皮膚刺激になる場合がありますので、少量から試し、肌に合うか確かめてから利用してください。
神経系の疾患のある方や妊娠・授乳中の方、乳幼児のご使用は避け、ご高齢の方やアレルギーのある方等のご使用は医師やアロマセラピストにご相談のうえご検討ください。
‹ヒノキの香りで爽やかな心地良さを›
爽やかなヒノキの香りも、夏の安眠におすすめの香りのひとつ。
ヒノキやヒバなどの心が軽くなるような澄んだ木の香りには、森林浴効果※があることが分かっています。
森で深呼吸しているような気分になれる香りの中で眠れば、良い夢が見られそうですね。
※森林の中で過ごすことで、血圧やストレスホルモンの低下、免疫細胞やリラックス時に優位になる副交感神経が高まるなどの現象。
おすすめブレンドレシピ
ヒノキ×オレンジスイート
爽やかな香りのヒノキと、明るく甘みのある香りのオレンジスイート。
ブレンドすると、温かく心を包みこむようなほっとする香りに♪
〇寝室の香りに
アロマランプやディフューザーなどの芳香器に、
ヒノキ精油2滴、オレンジスイート精油3滴を入れて寝室に香りを拡げます。
ウッドチップやアロマストーンに精油を垂らしてベッドサイドに置き、枕元で手軽に香りを楽しむこともできますよ。
リラックスはアロマの得意分野ですが、季節やその時の気分、心身の状態によっていろいろな選び方ができます。
折々の自分に寄り添ってくれる香りとの出会いやブレンドの発見を楽しみながら、日々変わる景色を味わっていかれたら素敵ですね。
画像内一部出典;『ハーブの魔術 MAGICAL HERBS』マーガレット・ピクトン著 佐藤美保ほか訳 作品社
\この記事を書いた人/
大塚麻子
オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士
自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪