花粉の季節のアロマセラピー
まだ寒さは続きますが、そろそろ花粉を感じ始める時期でもありますね。
最近なんとなく鼻がムズムズ…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は花粉の季節を快適に過ごすための香り&利用法をご紹介します!
ムズムズには!
ユーカリ&ミント
ユーカリやミントの香りには心地良い清涼感があり、
花粉によるアレルギー反応で鼻や喉が炎症を起こしていたり、ムズムズ違和感があったりするときにおすすめのアロマです。
風邪が流行るシーズンのアロマとしても、ティートゥリーとともに詳しくご紹介したユーカリ。
奥深い香りのグロブルス、スッキリとしたラディア―タなど、品種によって香りの違いも楽しめます。※
すぅっとした香りが鼻から喉へ通り抜ければ、熱っぽく腫れぼったいような気の通り道を鎮めるように、爽やかな空気が送り込まれます。
※敏感肌の方やご高齢の方、お子様のスキンケアなどには、含有成分がマイルドなラディア―タ種をおすすめします。
ミントにもたくさんの種類があり、優しい清涼感のペパーミントや透き通るような明るさのスペアミント、キリッとした奥行きを感じる和ハッカなど、
香りの個性も多彩です。
特に鼻水や鼻づまりがつらいときには、ミントの香りで一呼吸。
コントロールを失ってバランスがとれないグズグズした不快感に歯止めをかけて、心が晴れやかに鎮まるのを感じられます。
*ユーカリ&ミントおすすめレシピ*
〇スキンオイル
植物オイルに精油を加えたお手製のスキンケアオイルを、鼻の下や胸元に塗って深呼吸。
荒れた肌のスキンケアを兼ねて、ラベンダーやカモミールの精油を加えて。
*ユーカリとミントのブリージングオイル*
《ブレンドレシピ》
ユーカリ・ラディア―タ精油 1滴
スペアミント精油 1滴
ローマン・カモミール精油 1滴
ホホバオイル 15mL
☆使い方☆
①ホホバオイル15mLに、精油(合計3滴まで)を加えてよく混ぜる。
②①のオイルを少量ずつとり、鼻の下や胸元にそっとのばしながら塗る。
③香りを感じて深呼吸。
※植物オイルに対して精油配合濃度は1%までにしてください。(植物オイル5mLに対して精油1滴で1%)
※手作りオイルの使用前には二の腕などに少量塗布するなどパッチテストを行い、肌に合うか確かめてからご使用ください。
また、手作りしたオイルは基本的にその日のうちに使い切ってください。
〇蒸気浴
スーッとした蒸気に包まれて心地良い呼吸を。
免疫力が気になる時にもおすすめの、ティートゥリー精油を加えて。
*ユーカリとミントのブリーズケア蒸気浴*
《ブレンドレシピ》
ユーカリ・グロブルス精油 1滴
ペパーミント精油 1滴
ティートゥリー精油1滴
☆実施方法☆
① 小さめの洗面ボウル(無ければマグカップ等でOK)に40度前後のお湯を入れ、
そこへユーカリとミントの精油(合計2~3滴)を垂らす。
② 目を閉じてボウルに顔を近づけ、
立ち上る香りの蒸気をゆっくりと鼻から吸い込んで口から出すように呼吸を繰り返す。(5分~10分程度)
蒸気を逃がさないように頭からすっぽりとタオルをかぶって行うのもおすすめ。
※必ず目を閉じてから蒸気に顔を近づけてください。目を開けて行うと精油成分が目を刺激し痛みや充血等のトラブルにつながります。
※マグカップ等を使用する場合は飲食用の食器類と明確に区別し、周囲の方が誤って口にしないよう十分に注意してください。
※ご注意※
ユーカリやミントの清涼感の元となる成分は皮膚刺激にもなり得ます。
精油原液を直接肌に付けないのはもちろん、レシピの用量を超えて多量に使用したり目などの粘膜についたりしないよう注意して使用してください。
また、てんかんや神経系の症状のある方、乳幼児や妊産婦の方は利用をお避けください。
頭がぼんやりするときに!
ローズマリー&レモン
鼻づまりなどの不快感が続き、頭も冴えない、ぼんやりしてしまう、すっきりしない…
そんなときにはローズマリーとレモンの突き抜けるように爽快な香りを!
ローズマリーは古来から、巡りを調えて心と頭を活気づける香りとして利用されてきたハーブです。
「記憶のハーブ」とも呼ばれ、近年ではローズマリーと脳の働きとの関わりについての研究も行われています。
頭がぼんやりして冴えないときには、シャキッと目が覚めるような香りで力を貸してくれるはず。
レモンの香りは、やや苦味のあるフレッシュな爽やかさで、仕事や勉強に集中したいときなどにおすすめの香りですが、
オーバーワークでヒートアップした心身の働きをクールダウンしたいときにも。
煮詰まった頭をいったんクリアにリフレッシュすることで、再び頑張るエネルギーが湧くのを後押ししてくれるはず。
*ローズマリー&レモンおすすめレシピ*
〇ルームスプレー
シャキッと目覚めたいときに、手軽に空間へシュッ!
「深呼吸したくなる香り」と言われる清浄な香り、フランキンセンス精油を加えて。
*ローズマリーとレモンの
気分すっきりアロマスプレー*
《ブレンドレシピ》
ローズマリー精油 2滴
レモン精油 2滴
フランキンセンス精油 1滴
《アロマスプレーの作り方》
30mLの遮光スプレーボトルに、
無水エタノール5mL、精油合計5~10滴を入れてよく混ぜ、
最後に精製水25mLを加えてよく振り混ぜれば完成です。
☆使い方☆
ボトルをよく振ってから、空間に2~3プッシュ、
シュッと空間にスプレーするだけでアロマを楽しめます。
※肌に直接スプレーすることは避け、作成後2ヶ月程度で使い切ってください。
※エタノールや精油には引火性があるため、火気の近くではスプレーしないでください。
〇芳香浴
ディフューザーやアロマストーンでお部屋に香りを拡げて。
*ローズマリーとレモンのリフレッシュ芳香浴*
《ブレンドレシピ》
ローズマリー精油 2滴
レモン精油 3滴
☆実施方法☆
お好みのアロマディフューザーやアロマポットで、
精油合計3~6滴程度を入れて空間に香りを拡げる。
※ご注意※
・ローズマリー精油には種類があり、含有量に差はあるものの神経系や皮膚の刺激になる成分を含みます。
てんかんなど脳・神経系の疾患のある方、妊娠・授乳中の方、乳幼児は使用をお避けください。
血圧の高い方や高齢の方などはご使用前に医師やアロマセラピストにご相談ください。
・レモン等の柑橘系精油には、光毒性成分が含まれます。
精油が付いた肌に日光が当たると皮膚刺激等のトラブルに繋がる可能性がありますのでご注意ください。
不快感で眠れないときに
ラベンダー&メイチャン
鼻や喉の不快感があるときには、なかなかぐっすり眠れないもの。
不快感で強まったストレスには、心休まる香りで肩の力を抜いて一息。
花粉と闘いながら過ごした心身を労ってゆっくり休ませてあげることも、翌日のコンディションを調えるための大切な時間です。
呼吸器系の不快感を感じながら頑張って1日を過ごしていると、心身ともに力が入った緊張状態。
鼻や喉の不調をかばいながら頑張って呼吸をしていると、首や肩、胸、背中周りなど上半身に特に力が入ってしまいますね。
ラベンダーの香りは心身をほぐすプロフェッショナル。
柔らかく優しい花の香りに包まれると、自然と余分な力が抜けて心ほぐれていきます。
冷えと花粉とで凝り固まっていると感じるときに。
メイチャン(別名リトセア、リツァクベバ)は、中国などを原産とするクスノキ科の木の実から採れ、
レモングラスやレモンバーベナにも似た、レモン調のスッキリした中にほのかにフローラルな甘みも感じられる香りです。
アレルギーによる不調で疲れた心を励ますことで、呼吸を深めてリラックスしたいときに力を貸してくれる、強く温かい香り。
喉や鼻が花粉の刺激を受け続けて荒れてしまっていても、新鮮な空気を取り込みながらゆっくり眠りたいときに。
*ラベンダー&メイチャンおすすめレシピ*
〇アロマバス
香りの湯船にゆっくり浸かってリラックス。
《ブレンドレシピ》
ラベンダー精油 3滴
メイチャン精油 2滴
☆バスアロマの作り方&入浴方法☆
①植物オイル大さじ1程度に精油(合計5滴まで)を加えてよく混ぜる。
その後、お好みでエプソムソルトや天然塩などの浴用材適量と混ぜ合わせる。
②バスタブのお湯に①を入れ、よくかき混ぜる。
③お湯に浸かり、香りを楽しみながらリラックス。
〇スキントリートメント
疲れた心身を解きほぐすオイルケア。
《ブレンドレシピ》
真正ラベンダー精油 1滴
メイチャン精油 1滴
《使用方法》
①ホホバオイル10mLに、精油合計2滴までを加えよく混ぜる。
②手のひらに10円玉程度のオイルをとり、両手を合わせて温めてから、
首や肩など疲れを感じている部分にそっとのばしながら塗る。
※植物オイルに対して精油配合濃度は1%までにしてください。(植物オイル5mLに対して精油1滴で1%)
※手作りオイルの使用前には二の腕などに少量塗布するなどパッチテストを行い、肌に合うか確かめてからご使用ください。
ムズムズ不快なシーズンは、フレッシュで心ほぐれる香りを胸いっぱいに吸い込んで。アロマを味方につけて快適に過ごせたら良いですね♪
\この記事を書いた人/
大塚麻子
オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士
自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪