揺らぐ心と、秋花粉… 悩める秋の頼れるハーブたち
季節は秋に向かい、植物たちも秋の装いに衣替えをはじめていますね。
今回は秋におすすめのハーブのご紹介です。
変化の秋にゆらぐ心とからだ
秋は、夏から冬へと気候が移り変わる時期。
私たちの身体も、自律神経のバランスや代謝機能などを調整しながら、
少しずつ季節に対応した状態に向かいます。
この移り変わりの時期は、暑さと寒さが交互にやって来たり、急激な気温の変化が起こったりして、日々のバランス維持はなかなかに大変です。
また、秋の植物の中には、花粉症状を引き起こすものも。
秋花粉症は、関東では12月初め頃まで症状が続くこともあります。
そんな変化にさらされ続ける中で、
自律神経系やホルモンがちょうどよいバランスを保てていないと、
気候だけでなく日常生活の中のあらゆるストレスの影響を受けやすくなり、
鬱や不眠などの心身症やアレルギー症状が強く出たり長引いたりするなど、
からだと心がつらい状況が続いてしまうことがあります。
バランスを保ち
心健やかに過ごすためのハーブティー
停滞しがちな秋の心とからだには、
気分を高めたり身体を温めたりしてくれるハーブティーを。
優しい香りと風味でほっとひと息、自律神経やホルモンのバランスが整うと、心がほっこり温まりほぐれていきます。
幸せ気分のリフレッシュブレンド
<ティーカップ1~2杯分>
ローズ
リンデンフラワー
レモングラス
ローズマリー
各ティースプーン1程度
《おいしい飲み方》
ティーポットにすべてのドライハーブを入れ、熱湯を注いで3分ほど置いたら飲み頃です。
お好みでハチミツやミルクを加えても。
華やかな香りで幸せな気分になれるバラの香りは、ホルモンが整わずイライラや憂鬱感があるときに。
リンデンフラワーは優しさいっぱいに胃腸を休めてくれます。
レモングラスとローズマリーは、スパイシーさで心とからだの流れをスムーズに、ぽかぽかアクティブな心身へのモードチェンジをお手伝い。
秋の花粉に負けない
心とからだのメンテナンスハーブティー
秋に花粉を飛散させるのは、
ブタクサやヨモギ、セイタカアワダチソウなどのキク科植物、
カモガヤなどのイネ科植物、
カナムグラなどのアサ科植物など。
この植物たちは、花粉の飛散距離は数メートルと短いながら、
日本の住宅地の中にある空き地やちょっとした草地に生育している身近な植物のため、遭遇する機会が意外と多いもの。
春のスギやヒノキの花粉症と同じように、くしゃみや鼻水、目の痒みなどの症状を引き起こします。
春と同じく、花粉の季節には、
喉や鼻をスッキリ通っていく香りと風味のハーブや、
負けない強さを引き出してくれるハーブ、たっぷりの栄養成分で応援してくれるハーブなどが心強い味方に。
花粉の季節のティータイムブレンド
<ティーカップ1~2杯分>
エルダーフラワー
ネトル
ペパーミント
ローズヒップ
各ティースプーン1程度
《おいしい飲み方》
ティーポットにすべてのドライハーブを入れ、熱湯を注いで3分ほど置いたら飲み頃です。
お好みでレモン風味のハーブやピールを少々加えても。
春の花粉シーズンにもご紹介したハーブたち。
エルダーフラワーはヨーロッパで風邪のひきはじめや喉の不調があるときに飲まれる定番ハーブ。
マスカットのような香りとほっと温まる甘く優しい味わいで、小さなこどもの体調管理にも飲み継がれています。
ネトルは、鉄分などのミネラルをたっぷり含むハーブ。
古くから血をきれいにする浄血のお茶と言われ、アレルギーやリウマチなどの人々にも愛飲されてきたスッキリした風味のハーブティー。
花粉の季節に習慣的に飲むことで、バランスを保つサポートに。
ペパーミントは、スーッと鼻を抜ける香りと爽やかな風味で、ムズムズ不快な心身のリセット&リフレッシュになるハーブです。
ローズヒップは、ビタミンCの爆弾と呼ばれるハーブ。
粘膜を含めた皮膚の健康にも欠かせない栄養素は、花粉で荒れがちな肌や、ムズムズの鼻や喉のメンテナンスの材料になります。
※ハーブは必ず食用として販売されているものを使ってください。
ポプリなど雑貨用のドライハーブや、鑑賞用の花束に入っているもの、園芸品種の苗等のものを自己判断で口にしないでください。
知らず知らずのうちにストレスを受けて、
バランスを崩しやすい秋の心とからだ。
頼れるハーブのティータイム習慣で、揺らがない自分に整えておきたいですね♪
\この記事を書いた人/
大塚麻子
オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士
自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪