【精油の基本事典】ティートゥリー精油の効果・効能

2024.06.13 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【ティートゥリー精油】

 

基本情報

名前 ティートゥリー(ティートリー、ティーツリー)
学名 Melaleuca alternifolia
科名 フトモモ科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 オーストラリア、南アフリカなど
香り フレッシュで清潔感のあるスッキリとした樹木の葉の香り
主な成分 テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、α-テルピネン、1.8-シネオール、テルピノレンなど
ノート トップ・ミドル
注意事項 特になし

 

 

ストーリー

 

自生地オーストラリアの先住民アボリジニは古くから、葉を感染症予防や治癒に用いたと言われています。また、アボリジニの間ではお茶として煎じて飲まれていたため「Tea tree(お茶の木)」と呼ばれるようになったとも言われています。同じくアボリジニの女性は、婦人科系のケアとしてティートゥリーの成分が染み出した湖に入って症状を和らげたとされています。

 

 

植物の特徴

 

ティートゥリーは、主にオーストラリアに自生するフトモモ科の小高木で、ティートゥリーレイクと称される水のきれいな湖のほとりに群生し、古くから人の心身を守る木として栽培されてきました。
柔らかい針のような葉で、生命力が強く樹高は1年で150cmも成長すると言われています。

 

 

ティートゥリーの効果効能

心へ

神経系の強壮など

精神的な弱さからくる不安を和らげ、沈んだ気持ちを引き上げ、活力を与えてくれます。爽快でシャープな香りは、リフレッシュしたい時や頭をスッキリさせたいときなどにも役立ちます。

 

体へ

免疫賦活、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗炎症、鎮痛など

強力な抗菌、抗真菌作用があることが特徴で、免疫力を高める作用もあるため、風邪、インフルエンザ、気管支炎、カンジダ症など感染症に役立ちます。また、免疫機能の低下から起こる神経疲労や衰弱にも効果的です。

 

皮膚へ

抗菌、抗真菌、抗炎症など

白癬菌(水虫)など真菌性の皮膚炎に役立ちます。抗菌、抗炎症や傷を治す作用があり吹き出物やニキビに用いられ、ニキビ予防を目的とした化粧品等にも配合されます。

 

くらしへ

抗菌、抗真菌、抗ウイルスなど

感染症対策にアロマディフューザーで空間に芳香させます。抗菌作用に優れているので、靴などの消臭にも役立ちます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用など感染症予防が期待される香りのため、室内の芳香浴に役立ちます。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。ニキビ予防などに用います。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※フェイシャル使用の際は濃度0.5以下

 

蒸気吸入(喉の痛み・風邪に)

マグカップにお湯(70℃程度)を入れ、ティートゥリー精油を1滴入れ、香りの湯気を吸入します。風邪予防やひき始めの風邪に使用します。

 

※精油成分が目の粘膜を刺激することがあるため、必ず目を閉じて行ってください。
※咳や喘息の症状があるときは、蒸気が刺激となり咳を誘発する可能性があるので行わないでください。
※ 精油成分が粘膜を刺激することもあるため、長時間の吸入は避けましょう。

 

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、樹木系、ハーブ系】
柑橘系全般、ユーカリ、サイプレス、ニアウリなどの樹木系、ラベンダー、ローズマリー、ペパーミントなどのハーブ系、ゼラニウム、ネロリなどともよく合います。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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