【精油の基本事典】レモングラス精油の効果・効能

2024.07.04 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【レモングラス精油】

 

基本情報

名前 レモングラス
学名 【東インド型】Cymbopogon flexuosus 
【西インド型】Cymbopogon citratus  
科名 イネ科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 インド、スリランカ、タイ、グアテマラなど
香り レモンに似たフレッシュさを感じる草の香り
主な成分 シトラール、ゲラニアール、ゲラニオール、ネロール、ミルセン、リモネンなど
ノート トップ・ミドル
注意事項

皮膚刺激があるため希釈濃度1%以下で使用し、敏感肌は使用を控えてください。
妊娠中の使用は控えてください。

 

 

ストーリー

 

主な原産地であるインドでは、古くから生活に根付いている植物で、発熱や感染症の治療や消毒などに使用されてきました。虫除けとしてスプレーなどで使用されたり、アジア地域ではスープや肉料理、魚料理などの風味つけに使用されています。ハーブティーとしても飲用されレモンのようなスッキリとした香りが人気です。

 

 

植物の特徴

 

インド原産のイネ科の多年草で、草丈が1.5m~3mほどまで育ちます。葉はイネ科特有の細長い緑色の葉をしています。葉を揉むとレモンのような爽やかな香りがすることから「レモングラス(grass=草)」と呼ばれます。
産地により学名が異なり、西インド型「Cymbopogon citratus」、東インド型「Cymbopogon flexuosus」と分類されており植物の特徴にも違いがあります。

 

●西インド型レモングラス
学名:Cymbopogon citratus。主な産地:スリランカ、マレーシア。茎が白い西インド型は、シトラールの含有量がやや少なく、ミルセン、メチルへプテノンなどが香りの主な成分になっており、フレッシュな香りと土っぽい香りが特徴です。日本ではハーブティーなどで西インド型が使用されることが多いです。

 

●東インド型レモングラス
学名:Cymbopogon flexuosus。主な産地:インド、グアテマラ。茎が赤い東インド型は、ゲラニオール、シトラール、ネロール、メチルへプテノンが主な香り成分となっており、甘みのある軽い香りが特徴です。西インド型に比べてシトラールの含有が多く香りを強く感じます。主として精油生産されます。

 

 

 

レモングラスの効果効能

心へ

神経系の強壮(精神疲労、ストレスなど)

レモンのような爽快な香りが、ストレスや不安、疲れた心に爽やかな刺激を与え心を解放してくれます。また明瞭感を与え頭をクリアにリフレッシュさせたり、頭痛の症状の緩和にも役立ちます。

 

体へ

鎮痛、解熱、消化促進、抗菌、抗真菌など

鎮痛や鎮静などの作用により筋肉痛や肩こりなどの筋肉疲労に役立ちます。また、強壮・刺激作用があり、副交感神経の働きをサポートし疲労回復を促します。消化器系に働きかけ、食欲不振や消化不良などに用いられます。抗菌、抗真菌作用により呼吸器系の不調、風邪など感染症予防にも役立ちます。

 

くらしへ

抗菌、抗真菌、消臭、虫除けなど

シトラールの香り成分による忌避作用で、虫よけとして活用できます。また、抗菌・抗真菌作用があるため、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に用います。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

空間の抗菌作用による消臭や頭をクリアにしてくれる香りのためリフレッシュしたいとき集中したいときに芳香浴に用います。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 虫除けスプレーの場合は、シトロネラ精油とのブレンドもおすすめです。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。筋肉痛や筋肉の緊張をほぐすのに役立ちます。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)※顔へ使用する場合は0.5%以下

 

※皮膚刺激があるため希釈濃度1%以下(顔へ使用する場合は0.5%以下)で使用し、敏感肌は使用を控えてください。
※ 妊娠中の使用は控えてください。

 

 

 

ブレンド相性の良い精油

【ハーブ系、樹木系】

柑橘系全般、ジュニパーベリー、パイン、ユーカリなどの樹木系、クラリセージ、ラベンダー、ペパーミントなどのハーブ系、ベチバーなどともよく合います。

香りがやや強いため、ブレンドの際には少量ずつ加えるとバランスの取れた香りが作りやすくなります。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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