【精油の基本事典】ユズ精油の効果・効能
【精油の基本事典】
精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。
【ユズ精油】
基本情報
名前 | ユズ |
学名 | Citrus junos |
科名 | ミカン科 |
抽出部位 | 果皮 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法、圧搾法 |
主な産地 | 日本、中国、韓国など |
香り | 柑橘の爽やかさにほのかな苦みがある香り |
主な成分 | リモネン、y-テルピネン、α-ピネンなど |
ノート | トップ |
注意事項 | 圧搾法のユズ精油にはわずかに光毒性があるため、皮膚に使用した後は直射日光に当たらないように注意してください。 ※水蒸気蒸留法のユズ精油はフロクマリン類(光毒性作用を持つ成分)の量は極めて少なく、光毒性に関する報告はありません。 |
ストーリー
ユズは日本料理の香り付けに使用されたり、冬至の日に柚子湯に入る習慣も古くからあり、日本人にとって馴染みのある柑橘植物です。12月の冬至の日に柚子湯につかる習慣は、銭湯ができた江戸時代が始まりと言われており、一年の中で一番日照時間が少ない冬至の日に、無病息災や一陽来復の願いを込めゆず湯に入るとされています。また「冬至/湯治(とうじ)」「柚子/融通(ゆうずう)」→「融通よくいきますように」という語呂合わせ願掛けの意味があるという説もあります。
植物の特徴
中国原産のユズは柑橘系の中では最も耐寒性のある種類の一つで、奈良時代に中国から来たと言われています。日本では古くから、その特有の酸味から「ゆのす(柚ノ酸)」とも呼び、学名の由来にもなっています。ユズは実を付けるまでに最低でも5~6年かかるため、その精油も貴重で、「和精油」として海外でも人気です。酸味と甘みに程よい苦みが加わった爽やかな香りが特徴で、優しく和やかな香りが気持ちに元気を与えてくれます。
ユズの効果効能
心へ
神経系の強壮、鎮静、抗うつなど
主成分であるリモネンやピネンのリラックス作用により気持ちを穏やかにリフレッシュさせてくれます。また、落ち込んだ気持ちや不安感、精神的に疲れを感じたときに元気を与えてくれます。気分転換・リラックスどちらにも用いられます。
体へ
血行促進、循環促進、抗炎症、消化促進など
血液とリンパの循環を促進し、むくみや冷えの改善に役立ちます。消化促進など胃腸の働きを高めることや疲労回復にも用いられます。
くらしへ
抗菌、抗真菌など
抗菌・抗真菌作用があり雑菌からくるニオイ対策に活用できます。トイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭にスプレーを使用したり、ディフューザーで空間に芳香させます。
使い方
芳香浴
アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。
空間の抗菌作用による消臭や頭をクリアにしてくれる香りのためリフレッシュしたいとき集中したいときなど芳香浴に用います。
ホームケア
アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。
重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。
●アロマスプレーの作り方
①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。
※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。
●重曹アロマ芳香剤の作り方
・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。
※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。
※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。
※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。
スキンケア・ボディケア
ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。セルライトやむくみや冷えの改善に役立ちます。
精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)
※顔へ使用する場合は0.5%以下
※皮膚へ使用する場合は、光毒性がない水蒸気蒸留法のユズ精油を使用してください。圧搾法のユズ精油を使用する場合は、0.4%以下の希釈濃度でお試しのうえ、皮膚に使用した後は直射日光に当たらないように注意してください。
ブレンド相性の良い精油
【柑橘系、フローラル系】
柑橘系全般、ネロリ、ジャスミン、ローズなどのフローラル系、サイプレス、ジュニパー、プチグレンなどの樹木系などともよく合います。
<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。