【精油の基本事典】サイプレス精油の効果・効能

2024.11.07 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【サイプレス精油】

 

基本情報

名前 サイプレス 
学名 Cupressus sempervirens
科名 ヒノキ科
抽出部位 葉、球果
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 スペイン、フランス、モロッコなど
香り 森林浴のフレッシュなグリーン調にほのかにスパイシーさが感じられる香り
主な成分 α-ピネン、δ-3-カレン、セドロール、テルピノレン、リモネンなど
ノート ミドル
注意事項 妊娠中のかたは使用を控えてください。

 

 

ストーリー

 

古代エジプトや西洋では古くから、神や死の象徴の木として教会や墓地に植えられたり、棺や墓地に使われていました。キリストが処刑された十字架にもサイプレスの木が使用されたともいわれています。また、画家ゴッホは晩年南フランスでサイプレス(糸杉)をテーマにした名画を数多く描いています。

 

 

 

植物の特徴

 

地中海沿岸地方に多く自生する常緑針葉樹で、和名は西洋イトスギと言い、樹高は25~45m、球型の茶色い実がなり、樹齢は50~60年程になります。学名のsempervirensは「永遠の命」を意味するラテン語が語源で、その名の通り耐久性、防虫性に優れ建築用木材として利用されます。

 

 

 

サイプレスの効果効能

心へ

鎮静、神経強壮など

鎮静作用により緊張やイライラなど高ぶった心を落ち着かせてくれます。また自律神経調整により不安になりがちな気持ちを爽快感ある香りが解き放ち明瞭感をもたらしてくれます。

 

体へ

鎮咳、鎮痙、鎮静、抗リウマチ、収斂、月経調整など

気管支炎や喘息の症状緩和に役立ちます。また月経不順や更年期の不調など婦人科系のトラブルに用いたり、老廃物の排出、むくみやセルライトケアに役立ちます。

※妊娠中の女性は使用を控えてください。

 

皮膚へ

収れん、抗菌など

収れん作用があり皮膚の引き締めやニキビや肌荒れに役立ちます。

※妊婦中の女性は使用を控えてください。

 

くらしへ

抗菌、空間浄化など

抗菌作用から、雑菌からくるニオイ対策に活用できます。トイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭にスプレーを使用したり、ディフューザーで空間に芳香させます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

空間の抗菌作用による消臭やリフレッシュしたいとき集中したいときなど芳香浴に用います。

 

ホームケア

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

 

アロマトリートメント

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。セルライトやむくみの緩和にトリートメントで使用します。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※顔へ使用する場合は0.5%以下

※妊娠中の女性は使用を控えてください。

 

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、ウッド系】

レモンやグレープフルーツなど柑橘系、シダーウッドやパインなどのウッド系、ジュニパーベリーやフランキンセンス、ジャスミンなどともよく合います。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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