誕生石から導く香りのお話

2022.08.18 Thu

 

宇宙の記憶を宿す?パワーストーン

 

地球の大地や山々を構成する重要な要素の1つである、石(※鉱物、岩石など含む総称として。)

何十億年ものはるか昔、ヒトの生命が誕生するずっと前から存在していたものです。

 

長い年月を地中深く眠っていた美しい異彩を放つ石が掘り起こされた時、
ヒトはそれを世界の遠い記憶やエネルギーを蓄えている神秘の石として珍重しました。

 

パワーストーンと呼ばれるものは、そうした秘めたエネルギーによって生命に癒しやサポートをもたらすものー

そう信じられ語り継がれてきた天然石たちです。

 

 

 

 

 

 

 

天体と石、ハーブ、そしてヒト

 

元々が地球という惑星の構成物の1つである石、パワーストーン。
その存在や固有の波動の起源は宇宙にもあると考えられ、次第に天体の動きや特定の星とも結びつけられていきます。

※生命体が発する微細な振動を表し、人間を含む地球上のどんな生き物も発しているもの。

 

パワーストーンに限らず、そもそも天体の動きは、気象条件が作物の栽培や収穫などにも大きく関わることから重要視され、

植物に関してもまた、惑星との関連づけが行われてきました。

アロマセラピーで用いられるハーブもまた然り。

その植物の「支配星」などと呼び、それぞれのハーブは特定の惑星との関わりを持っていると考えられてきたのです。

 

 

そしてそれは、石や植物と同じく自然物である人間に関しても同じこと。

ある人が生まれた季節に一番輝いていた星、その星と関わりのある石、植物などとその人の人生が、

深く結びついていると考えられるようになったのも不思議ではありません。

考え方のルーツは多様ですが、誕生石という概念もその1つと言えます。

 

 

 

 

 

誕生石から導き出すアロマとハーブ

 

 

パワーストーンと誕生月、ハーブとの関わりをそんなふうに考えてみると、いつもとは違う香りの選び方ができます。

その誕生石が持つとされる謂れ(いわれ)やメッセージ、石の色など、

そして香りの元となるハーブの色や関連する季節や支配星、または作用の共通点などに合わせて、アロマを選んでみるのです。

 

さらには、それぞれの石に対応する身体の部位や働きがあるという考え方もあり、

呼吸器系に関わる石なら、喉をサポートするハーブや香りを選ぶなど…

 

そうした事柄を総合的に考えて、最終的には直感でチョイスします。

 

 

 

8月の誕生石とアロマ、ハーブ

 

例えば、8月の誕生石であるパワーストーンは、ペリドットとサードオニキス。

 

ペリドットは、鮮やかで透明感のある、オリーブグリーンと表される緑色の天然石です。

古代エジプトや古代ローマの時代から人々を魅了し、闇の中でも光り輝く姿から「イブニング・エメラルド」や「夜会のエメラルド」、そして「太陽の石」などと呼ばれたと言います。

否定的な感情から解放して物事を受け止める力を与え、前向きな心をもたらし、太陽のように希望を照らす…
そんな力を秘めた石とされ、心の不安やイライラをやさしくなだめてくれる存在とされます。

またその働きは、抑うつ状態のような深い落ち込みから気分を持ち上げてくれる、脳の神経伝達物質セロトニンのようだとも表されます。

 

 

 

 

 

一方サードオニキスは、オレンジに近い鮮やかな赤色と白色とが縞模様になった石。

様々なカラーで親しまれる瑪瑙(めのう)の一種です。

人との関わりの歴史は古く、聖書に描かれている時代から、城壁の彩りや装飾品に用いられていたと言います。

「個」と「個」の「つながり」を強める石とされ、縁や絆を深めるとされるサードオニキス。

身体の中で言えば、神経同士などのあらゆる「つながり」を強くしてくれるようなイメージのある石です。

 

 

 

 

 

そんなペリドットとサードオニキスは、
どちらも、あらゆる絆を深め、疲れた神経をサポートして気分を明るく高め、広い心で過ごすことを教えてくれるストーンと言えます。

 

そこから導き出されるのは…ジャスミンオレンジスイートの精油。

まさに疲れた心に生き生きとした力を与えて大らかな気持ちにさせてくれる香りです。

 

そして、太陽の石と言われるペリドットと、石の色そのものがオレンジ色を放つサードオニキスからは、オレンジ色のカラーイメージが現れます。

ジャスミンとオレンジの精油の色は鮮やかなオレンジ色。

さらに言えば、オレンジスイートの支配星は太陽です。ジャスミンもまた、暖かい気候の下に元気に育つ植物ですよね。

ストーンと精油があらゆる面でリンクしています。

 

そんな導き方から、
8月の太陽の下に生まれたあなたにとって、
ジャスミンやオレンジスイートの香りは心強いお守りになってくれるかもしれない…と考えることができるのです。

 

 

 

 

 

 

また、ハーブティーでは、
深く落ち込んでなかなか起き上がれないような心をなぐさめ、神経を穏やかに鎮めて気持ちを前向きにしてくれる、

パッションフラワーセント・ジョンズワートの入ったブレンドティーをチョイスします

飲めば不安やイライラであふれた心を和らげて、リラックススイッチを入れてくれます。

ちなみに、セント・ジョンズワートから作られるボディオイルは濃く鮮やかなオレンジ色です!

 

※神経系に関わるハーブで、薬との相互作用が認められています。抗うつ薬その他の薬を服用中の方は必ず医師にご確認ください。

 

 

 

 

 

心が求める香りを探して

 

こんなふうに色々な角度から、誕生石から導いて香りやハーブを選ぶことができますが、難しく考える必要はありません!

考え方や導き方は無限にあって正解は1つではなく、
好きな服を選ぶように、パワーストーンもアロマも、今自分が心地よいと感じるものを純粋に選ぶことが一番大切です。

誕生石のイメージから、なんとなく直感だけでアロマやハーブを選んでみても、
後から照らし合わせてみると石のメッセージとアロマ、ハーブの作用やイメージなどが見事にリンクしていて不思議…今の自分にピッタリ!なんてこともありますよ。

 

 

香りをお守りに

 

どのような導き方をしたとしても、
誕生石であるパワーストーンと働きやカラーを同じくする香りやハーブが、より自分らしく輝くサポートをしてくれる…
そんな風に考えると心強い気持ちになりませんか♪

 

精油はアロマストーンに垂らしてそばに置いたり、アロマペンダントに垂らして身につけたり…
ハーブティーはお休み前に飲んで安らぎの一時を。

 

自分だけのお守りのような時間として癒しのひと時を楽しめたら、特別な気分になれますね。

 

時には香りの選び方も柔軟に、自分自身と香りの新たな魅力を発見してみてはいかがですか♪

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献;

・『石の辞典』 矢作ちはる 著 内田有美 イラスト 雷鳥社

・『医師がすすめるパワーストーン』  堀田忠弘 著 マキノ出版

・『ハーブ学名語源事典』 大槻真一郎、尾﨑由紀子 著 東京堂出版

・『アロマテラピーのための84の精油』 ワンダー・セラー 著 高山林太郎 訳 フレグランスジャーナル社

 

 

 


\この記事を書いた人/

大塚麻子

オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士

自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪


 

 


ページの上部へ