アロマでいきいき 若々しさを叶えるアロマ
少しずつ日が短くなり、秋の気配を感じられるようになりましたね。
敬老日も近づくこの頃、今回はアロマのエイジングケアについてお話ししたいと思います。
前回は、紫外線による光老化※のアロマスキンケアについてお話ししましたが、
今回は若々しい暮らしのためのアロマのご紹介です。
ヘアケア、匂いケア、脳活…悩み多きエイジング世代にも、アロマは頼れる味方です!
※紫外線の影響によるシミやシワなどの肌老化のこと
多彩な才を持つ
ローズマリー
ローズマリーは、目が覚めるようなくっきりとした香りのハーブ。
抗菌や消臭の働きから、料理の臭み消しや保存のために使われることでも知られていますね。
ヒトとの関わりの歴史は古く、古代エジプトの遺跡や、聖母マリアとイエス・キリストの伝説の中にも登場します。
神聖な儀式の場を清めたり、病を抱える人々が集まる空間に香りを焚いたりと、
クリアな香りの印象そのままに、空間の浄化やデオドラントなど様々な目的で人々の暮らしに役立てられてきました。
そしてエイジングケアと聞いて筆頭に挙げられるのもまた、ローズマリー精油です!
“エイジングケアアロマ”
ローズマリーの3つの顔
「記憶をよみがえらせるハーブ」
ローズマリー
ローズマリーの特性を表す通称のひとつに、「記憶をよみがえらせるハーブ」というものがあります。
そして、花言葉は「思い出」。
長い歴史の中で、ローズマリーは記憶や記憶力に関わるハーブとして考えられてきたのです。
近年では科学的にも、ローズマリーの香りを嗅ぐことによって記憶力を高めたり、
ローズマリーのハーブに含まれる栄養成分によって認知症に関わる脳内物質に働きかけたりする効果等について、様々な研究も行われています。
ローズマリーの芳香浴
☆おすすめブレンドレシピ☆
ローズマリー精油 2滴
レモン精油 3滴
‹利用方法›
アロマライトやディフューザーなどの芳香器で、香りを空間に拡げます。
朝の目覚めや、しっかり頭を働かせて集中したいときに。
「若返りのハーブ」
ローズマリー
ローズマリーのもう一つの異名といえば、「若返りのハーブ」。
細かな枝葉に小さな青い花を咲かせる低木ですが、その生命力は逞しく、
刺激的な香りで心と身体に気力と活力を与えるハーブとして親しまれてきたのです。
加齢肌に悩んだハンガリーの皇妃エリーザベト※が若々しさと希望を取り戻した際の化粧水に、
ローズマリーが含まれていたのは逸話となっています。
※エリーザベト・フォン・エスターライヒ(1837-1898)
その美貌と波乱の生涯、ハプスブルグ家最後の皇后として語り継がれる女性。
イキイキした気持ちに!
ローズマリーのリフレッシュスプレー
☆おすすめブレンドレシピ☆
ローズマリー 2滴
ペパーミント 1滴
マンダリン 2滴
‹作り方›
30mLの遮光スプレーボトルに、
無水エタノール5mL、精油合計5~10滴を入れてよく混ぜ、
最後に精製水25mLを加えてよく振り混ぜれば完成です。
‹使い方›
よく振ってから、香りを楽しみたい空間にスプレーしたり、
香りを楽しみデオドラントも叶えるボディコロンとしても。
心身ともにリフレッシュして元気を出したい時、アクティブになりたい時に。
※作成後3ヶ月程度で使い切ってください。
※火気に注意してご使用ください。
「巡りのハーブ」
ローズマリー
ローズマリーは、血の巡りが滞って身体が冷える、コリや筋肉痛がある、ボーっとして頭が冴えない…
そんな時のトリートメントオイルによく選ばれる香りです。
巡りを整え、必要な所へ動く力を届けてくれる…そんなサポートはエイジングの心強い味方ですよね。
また、地肌にとっても巡りはとても大事。
髪が抜けやすい、白髪が増えた…そんな時は地肌のコンディションが良くないのかもしれません。
健康な髪がたくさん生えるためには、血流が良く栄養が行き渡った地肌環境が大切ですが、
ローズマリーは巡りのハーブとしてヘアケアにも人気なのです。
ローズマリーのヘアケアオイル
☆おすすめブレンドレシピ☆
ローズマリー精油 1滴
ラベンダー精油 1滴
‹作り方›
ホホバオイルやグレープシードオイルなどの植物オイル10mLに、
精油計2滴を加えてよく混ぜたら完成です。
‹使い方›
・地肌のセルフマッサージに…
手の平でオイルを温めながらのばし、指の腹で頭皮全体をやさしくマッサージ。
その後、いつも通りシャンプーします。
・ヘアトリートメントに…
少量を手のひらでのばしてから、髪全体になじませます。
乾いた髪にも、濡れた髪にも使えます。
洗った後の濡れた髪になじませた場合は、その後通常通りドライヤーで乾かします。
(ドライヤーにオイルが付かないように注意)
※手作りしたオイルは基本的にその日のうちに使いきってください。
※肌に合わない場合はすぐに使用を中止してください。
ローズマリー精油には種類があり、含有量に差はあるものの神経系や皮膚の刺激になる成分を含みます。
てんかんなど脳・神経系の疾患のある方、妊娠・授乳中の方、乳幼児は使用をお避けください。
血圧の高い方や高齢の方などはご使用前に医師やアロマセラピストにご相談ください。
目の覚めるクリアな香りで私たちの心と身体に元気を与えて続けてきたハーブ、ローズマリー。
夏の終わりとともに気力の衰えも感じやすいこの時期、ローズマリーの香りに元気をもらいながらエイジングケアを始めてみませんか♪
\この記事を書いた人/
大塚麻子
オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士
自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪