天然「メントール」でエコに涼しく! ミントの香りパワー

2023.07.13 Thu

 

汗やニオイ、涼感対策スプレーやシャンプーなどのスキンケア製品や、

炎症を鎮めるための冷湿布剤、

飴やガムなどのスースーする清涼感のある風味のお菓子など…

パッケージに、「メントール」という成分の名前を目にしたことはありませんか?

 

 

人工的に合成した成分を配合しているものなど様々ですが、

そもそもメントールは、

植物から得られる天然の植物成分です。

 

 

 

 

 

 

 

清涼感を生み出す

ミントやハッカの香り

 

 

 

天然メントールの正体は、ミント類のハーブの香り成分。

その清涼な香りを嗅ぐだけでも、体感温度が下がると言われています。

 

 

ペパーミントやハッカ(和種ハッカ)などにスーッとする清涼な香りがするのは、メントールを含むためです。

 

 

 

 

ミント類には大別して、

 

ペパーミントに代表される西洋ハッカ、

「ハッカ」と通称される和種ハッカ(アルベンシスミント)、

メントール以外の主成分をもつ「スペアミント」があります。

 

 

 

「和種ハッカ」は、「薄荷脳」とも呼ばれるl-メントールの含有量が最も多く、

かつて日本の北海道は薄荷脳の一大産地となり、メントールを利用する食品などの市場で世界シェア1位だったとも言われています。

 

「ハッカ飴」などに思い出されるような、強く爽快な清涼感が特徴のハーブです。

 

 

 

 

 

 

 

ミントはそもそも交配種が非常に多く分類も困難を極めますが、

いまやミントといえば、の「ペパーミント」も、元々はスペアミントとウォーターミントの交雑種とされます。

 

和種ハッカと同じ(l-)メントールを含み、明るく晴れやかな清涼感を感じる香りです。

 

 

 

 

 

 

「スペアミント」の香りが醸し出すのは、他のミントとは少し異なる甘みのある清涼感です。

 

ミントの中でも香りの個性を確立しているスペアミントの清涼感の元は、メントールではなく「(l-)カルボン」という成分。

 

ミント類の中で生命力が最も強いとされるスペアミントですが、

香りはメントールのシャープな清涼感に比べてマイルドで、ツンとした刺激が少ないのも特徴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

天然の香りを”丸ごと”

楽しみながら涼む

 

 

 

いまや「メントール」は、清涼感や爽快感をもたらす成分として、冒頭でお話したような製品に多用されていますが、

メントール成分だけを単に添加したものではなく、

天然植物の香りを「丸ごと」味わうのも良いものです。

 

香りの個性や奥行きが感じられ、

涼しい「だけじゃない」豊かな涼感を楽しむことができます!

 

 

 

 

 

ミントの個性で選ぶ

涼やかレシピ🌿

 

 

 

和ハッカ🌿レシピ

 

たとえば、キリッとしたシャープな清涼感が好みなら、和種ハッカの香りを。

 

シャープな中にもどこか奥ゆかしさを感じる和ハッカの香りは、

浴衣などの和装の機会や日本の夏を感じたい時にまとうのにもぴったり。

 

うちわや扇子に少し香りをつければ、クールな香りが風に乗って涼しさ倍増です!

 

 

      *おすすめアロマレシピ*

     和ハッカの”涼”アロマスプレー

 

        和ハッカ精油 3滴

        ヒノキ精油 2滴

 

         ☆作り方☆

 

30mLの遮光スプレーボトルに、

無水エタノール5mLと精油合計5~6滴を入れ、最後に精製水25mLを加えてよく振り混ぜれば完成です。

 

         ☆使い方☆

 

よく振ってから、香りを拡げたい空間にスプレーします。うちわや扇子にスプレーしても。

 

 

※毎回よく振って使用し、1ヶ月程度を目安に使いきってください。

※スプレーする素材によっては染みや変形・変性の原因となる可能性があります。目立たない部分で試してから使用するなど確認のうえ利用してください。

※火気に注意してご使用ください。

※肌についた場合はせっけんで洗い流してください。

 

 

 

 

 

ペパーミント🌿レシピ

 

ミントは、香り成分を利用するだけでなく、

ハーブそのものをお茶や入浴剤にする楽しみ方もあります。

 

ペパーミントのハーブティーは、爽やかな風味で喉をさっぱりと潤してくれ、暑い日射しでほてった体をクールダウンしてくれます。

 

メントール単体でなく天然ハーブそのものを丸ごと利用することで、

過度に体を「冷やし過ぎない」というマイルドな働き方をしてくれるのも嬉しいポイント。

 

暑さやエアコンの使用などで胃腸の調子を崩している時にもおすすめです。

 

 

 

      *おすすめハーブレシピ*

      ペパーミントアイスティー

 

        ペパーミント 1

        レモングラス 1

 

     (すべてドライハーブ、数字は割合の目安)

      

         ☆作り方☆

 

① ポットに通常の分量(1人分2~3g)の倍のハーブを入れ、熱湯で3分抽出。

② 氷をたっぷり入れたピッチャーなどの耐熱容器に、①のハーブティーを注いだら出来上がり。

 

 

 

※ハーブは必ず食用として販売されているものを使ってください。

ポプリなど雑貨用のドライハーブや、鑑賞用の花束に入っているもの、園芸品種の苗等のものを自己判断で口にしないでください。

※体質に合わない時は飲用を中止してください。

 

 

 

 

 

スペアミント🌿レシピ

 

 

メントールの刺激的な清涼感とは違う、ややマイルドなスペアミントの香りは、アロマバスにもおすすめ

 

ほんのり甘く優しい、涼やかな香りに包まれながら、リフレッシュ&リラックスのバスタイムに。

体が熱くなり過ぎて汗が止まらない…ということもなく湯上がりはさっぱり。

 

シャキッと気分を明るくしたい朝のバスタイムにもおすすめです♪

 

 

 

      *おすすめアロマレシピ*

     スペアミントの爽やかアロマバス

 

       スペアミント精油 2滴

        マンダリン精油 3滴

 

          ☆利用法☆

 

① 精油合計5滴までを加えた植物オイル(ホホバなど)5mlとエプソムソルト1回量を混ぜ合わせる。

② ①をバスタブに入れ、さらにお湯をよくかき混ぜてから入浴する。

 

 

 

     

 

 

 

 

年々暑くなる日本の夏。

 

天然ミント「丸ごと」の香りで、

楽しみながら涼む習慣を見つけてみてはいかがでしょうか♪

 

 

 

※ご注意※

ミント類は肌に使用する際、皮膚刺激になる場合があります。

また、神経系を刺激するため、乳幼児や妊産婦の方、てんかんや高血圧、神経系疾患のある方は使用をお控えください。

 

 

 

 


\この記事を書いた人/

大塚麻子

オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士

自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪



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