【精油の基本事典】ベンゾイン精油の効果・効能

2025.02.13 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【ベンゾイン精油】

 

基本情報

名前 パチュリ、パチュリー、パチョリ
学名 Styrax benzoin
科名 エゴノキ科
抽出部位 樹脂 
抽出方法 溶剤抽出法
主な産地 インドネシア、タイ、ベトナム、ラオスなど
香り バニラに似た甘さがあるバルサム調の香り
主な成分 安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、安息香酸、バニリンなど
ノート ベース
注意事項 皮膚刺激があるため希釈濃度1%以下で使用し、敏感肌は使用を控えてください。
低温で固まることがあるので保存方法にご注意ください。

 

 

ストーリー

 

バニラのような甘い香りのベンゾインは古来よリ、フランキンセンスとともに薫香として使用され、宗教行事などでも多く焚かれてきました。東洋ではお香や薬として用いられてきました。呼吸を楽にすることから「安息香」と呼ばれているとも言われています。

 

 

植物の特徴

 

熱帯雨林で育つ東南アジア原産のエゴノキ科「アンソクコウノキ」で高さは20mになります。樹幹に切り口をつけると強い芳香をもった粘性のある赤茶色の樹脂が採れ、この樹脂を乾燥させた固形物がベンゾインと呼ばれます。ベンゾインには「スマトラ安息香」と「シャム安息香」があります。

 

●スマトラ安息香
学名:Styrax benzoin。インドネシアのスマトラ島やマレーシアが産地のもの。
甘さの中によりスパイシーさがありオリエンタル調の香りです。

 

●シャム安息香
学名:Styrax tonkinensis。ベトナムやタイ、ラオスなどインドシナ半島が産地のもの。
よりバニラに近い甘い香りで香水によく使用され、高価な精油となっています。

 

 

 

ベンゾインの効果効能

心へ

鎮静、神経系の強壮、抗うつなど

ベンゾインの甘くの濃厚な香りは緊張やイライラ、不安などの気持ちを穏やかにし、無気力や孤独感には明るい活力を呼び起こしてくれます。

 

体へ

呼吸器系の強壮、去痰、抗炎症、鎮静、鎮痛など

鎮静や去痰作用があり、咳や喉の不調、気管支炎など呼吸器系の不調に役立ちます。関節痛やリウマチ、神経痛の緩和に用いられます。

 

 

 

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。粘性がある樹脂精油のため、アロマディフューザーで使用する際はディフューザーの詰まりの原因になる場合があります。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。関節痛やリウマチ、神経痛の際などにトリートメントで使用します。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※皮膚刺激があるため、低濃度でお試しください。

※顔へ使用する場合は0.5%以下

 

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、フローラル系】

爽やかな柑橘系のレモンやオレンジスイート、イランイランやジャスミン、ローズなどしっかり豊潤な香りのフローラル系と相性が良いです。
※香りが強いので少量からバランスをみながらブレンドすることがおすすめです。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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