【精油の基本事典】クラリセージ精油の効果・効能

2024.09.19 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【クラリセージ精油】

 

基本情報

名前 クラリセージ
学名 Salvia sclarea
科名 シソ科
抽出部位 花、葉 
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 フランス、モロッコ、ロシア、ウクライナ、イタリアなど
香り マスカットのような甘みのあるハーブの香り
主な成分 酢酸リナリル、リナロール、ゲルマクレンD、β-カリオフィレン、スクラレオールなど
ノート ミドル
注意事項 妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

 

ストーリー

 

名前の「クラリ」はラテン語の「Clarus(明るい・明晰な・澄んだ)」に由来しており、クラリセージの種子を煎じて目につけたことで視界が明るくなったとされており、疲れ目や等の目の疾患に古くから用いられてきました。ワインなどお酒の風味付けにも使用され、香水の原料としても使用されています。

 

 

 

植物の特徴

 

クラリセージは地中海沿岸の地域を原産としておりシソ科のハーブで、紫がかったピンクの色のような小さな花をつけます。寒さに強く、ガーデニングにも用いられる植物です。

 

 

 

クラリセージの効果効能

心へ

神経系の強壮、抗うつ、高揚など

心を強壮するとともにリラックスさせる効果があります。心を鎮め、緊張をほぐしたいとき、気分を回復したいときに役立ちます。不安や落ち込みといった感情を和らげ高揚感を与えてくれます。

 

体へ

内分泌系の強壮、鎮痙、鎮痛、鎮静など

内分泌(ホルモン)に働きかける作用があり、PMS(生理前症候群)や月経不順や更年期の体の不調に用いられます。また、筋肉の緊張をほぐす作用があり、筋肉痛、痙攣、頭痛、偏頭痛に役立ちます。

※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

皮膚へ

抗菌、抗炎症作用など

抗菌、抗炎症作用があり、皮膚の感染症やニキビ肌のお手入れに役立ちます。

※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

PMS(生理前症候群)や月経時の心身のリラックスタイムに役立ちます。

 

ホームケア

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、クローゼットの抗菌・消臭に使用します。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

 

アロマ温湿布

洗面器に半分くらいお湯を入れ、精油1~3滴を加えます。タオルを浸しお湯をすく取るようにして精油を付着させます。精油がついた面を内側にたたんで水気をしっかりしぼります。精油が肌に直接つかないよう気をつけながら、月経痛やPMSのお腹や腰など気になる部位に温湿布します。
月経痛やPMSにはラベンダーやゼラニウムとのブレンドもおすすめです。

 

※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。
※精油は水に溶けにくいため、皮膚に直接触れないよう注意してください。
※目の周りや皮膚の弱いところへの使用は控えてください。

 

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。PMSや月経痛、更年期の心身の不調の際のトリートメントで使用します。また筋肉痛や筋肉の緊張の緩和、痙攣性の咳に役立ちます。保湿や整肌に役立ちフェイシャルマッサージに用います。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※顔へ使用する場合は0.5%以下

※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、フローラル系、スパイス系】

ライムやベルガモットなど柑橘系、ゼラニウムやラベンダー、ローズなどのフローラル系、カルダモンやシナモンなどのスパイス系ともよく合います。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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