【精油の基本事典】フランキンセンス精油の効果・効能
【精油の基本事典】
精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。
【フランキンセンス精油】
基本情報
名前 | フランキンセンス、オリバナム、乳香 |
学名 | Boswellia carterii |
科名 | カンラン科 |
抽出部位 | 樹脂 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | ソマリア、オマーン、インド、中国など |
香り | スパイシーで奥深いウッディ調の香り |
主な成分 | α-ピネン、リモネン、α-ツエン、ミルセン、サビネンなど |
ノート | トップ・ミドル |
注意事項 | 特になし |
ストーリー
フランキンセンスは、古くからギリシャやエジプト、ローマなどの人々によって神に祈りを捧げる宗教儀式の薫香に用いられてきました。別名「オリバナム」、「乳香」とも呼ばれています。新約聖書にもあるように、イエス・キリストが生まれた時の誕生を祝う品として、黄金、ミルラ(没薬)と共に捧げられたことで広く知られています。瞑想やヨガなど精神的な領域とつながるシーンで使用される香りのひとつでもあります。
植物の特徴
フランキンセンスは、オマーンやソマリア、イエメンなどに自生するカンラン科の常緑低木の樹脂です。樹皮の内側に樹液を蓄える性質があり、この樹皮に傷をつけ、精油の原料になる樹脂を採取します。この樹脂は乳香と呼ばれミルク色をしているのが特徴です。和名の乳香は樹脂の色に由来し、英語ではフランキンセンスといい古いフランス語に由来があります。
フランキンセンスの効果効能
心へ
神経系の強壮、鎮静、抗うつなど
深い呼吸を促す働きがあり、心を静かに落ち着かせ不安や緊張で硬くなった心を解きほぐします。真正さと静けさのある香りで瞑想やヨガの際などに用いられます。
体へ
強壮、鎮痙、去痰、鎮痛など
鎮痙作用により気管支や胸部の緊張を解消し深い呼吸を促すため、神経性の緊張を伴う気管支炎や喘息など呼吸器系の不調、喉の痛みに役立ちます。
皮膚へ
抗炎症、抗菌、収斂作用
エイジングケアに優れているとされ、年齢肌のお手入れや乾燥、肌荒れのお手入れに用います。
使い方
芳香浴
アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。
神聖さと静けさのある穏やかな香りで瞑想やヨガなどの時に役立ちます。
ホームケア・ハウスキーピング
アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、クローゼットの芳香に使用します。
重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、クローゼットなど匂いが気になる場所の芳香剤として活用できます。
●アロマスプレーの作り方
①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。
※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。
スキンケア・ボディケア
ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。年齢肌、乾燥肌、肌荒れなどの整肌に役立ちフェイシャルマッサージに役立ちます。
精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)
※顔へ使用する場合は0.5%以下
ブレンド相性の良い精油
【柑橘系、ウッド系】
レモンやグレープフルーツなど柑橘系、プチグレンやティートゥリー、ユーカリグロブルスなどの爽やかなウッド系の香りともよく合います。
※香りは若干弱いため、バランスを見ながら多めにブレンドしても問題ありません。
<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。