【精油の基本事典】ゼラニウム精油の効果・効能

2024.09.05 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【ゼラニウム精油】

 

基本情報

名前 ゼラニウム、ローズゼラニウム、ゼラニウムブルボン、ゼラニウムエジプト
学名 Pelargonium graveolens
科名 フウロソウ科
抽出部位 花、葉 
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 エジプト、フランス、モロッコ、中国など
香り ローズ調の甘い花の香りと新鮮なグリーン香調があるグリーンフローラルの香り
主な成分 シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、イソメントンなど
ノート ミドル
注意事項 妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

 

ストーリー

 

ゼラニウムには数多くの品種があり、精油原料となる品種のほかに観賞用があります。鑑賞用のものはヨーロッパでは古くから厄除けとして庭に植えたりされています。1820年頃に南フランスのグラース地方で香料を得るために栽培されるようになり、その後インド洋レユニオン島にわたり、広く栽培されるようになりました。ゼラニウム精油はローズのような華やかな香りのためローズの代用品としても広く使われています。

 

 

 

植物の特徴

 

ゼラニウムは、フウロソウ科に属する多年草で、ローズゼラニウムとも呼ばれています。花は薄いピンク色で、分泌腺毛に覆われた葉から強く快いローズ様の香りが分泌されます。非常に交配のしやすい種であることから約600種もの品種が存在するといわれています。

 

 

 

ゼラニウムの効果効能

心へ

神経系の強壮、抗うつ、高揚など

神経系や内分泌系の強壮作用により、ストレス緩和や心身のバランスを整えたいときに役立ちます。気持ちが落ち着かないときや不安なとき、気持ちを高揚させ、緊張をほぐし、心を解放させてくつろぎ感を与えてくれます。

 

体へ

内分泌系・循環器系の強壮、鎮静、うっ血除去、利尿など

内分泌(ホルモン)に働きかけ心身のバランス調整に役立ちます。PMS(生理前症候群)や更年期の体の不調にも用いられます。循環器系に働きかけリンパのうっ滞を緩和するため、むくみやセルライト、静脈瘤のケアに役立ちます。

※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

皮膚へ

抗炎症、皮脂バランス調整など

抗炎症作用のほか皮脂バランス調整作用があるため、保湿やニキビ、乾燥性の湿疹などの皮膚の不調改善に役立ちます。

※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

くらしへ

抗菌、抗真菌、防虫など

ゼラニウム精油には虫が苦手とする芳香成分のシトロネロールが含まれているため虫除けにも役立ちます。また、抗菌・抗真菌作用があり雑菌からくるニオイ対策にも役立ちます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

ローズのような華やかさとハーブのグリーン調の香りで、華やかさやほっとリラックスできる空間作作りに役立ちます。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、クローゼットの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。リンパの流れを促しむくみやセルライトに役立ちます。PMSや更年期の心身の不調の際のトリートメントで使用します。保湿や整肌に役立ちフェイシャルマッサージに用います。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※顔へ使用する場合は0.5%以下

※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

 

ブレンド相性の良い精油

【ハーブ系、柑橘系、フローラル系】

オレンジやベルガモットなど柑橘系、ラベンダーやクラリセージ、パルマローザなどのハーブ系のほか、ローズやネロリなどのフローラル系ともよく合います。

※香りの強さはやや主張があるため、ブレンドの際は少量にするとバランスが取れます。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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