【精油の基本事典】グレープフルーツ精油の効果・効能

2024.08.22 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【グレープフルーツ精油】

 

基本情報

名前 グレープフルーツ、グレープフルーツホワイト
学名 Citrus paradisi
科名 ミカン科
抽出部位 果皮
抽出方法 圧搾法
主な産地 アメリカ、南アフリカ、イスラエルなど
香り フレッシュで甘酸っぱくほのかに苦みがある柑橘の香り
主な成分 d-リモネン(90%以上)、β-ミルセン、ヌートカトン、α-ピネンなど
ノート トップ
注意事項

光毒性があるので皮膚に使用した後は直射日光に当たらないように注意してください。
※ベルガプテンフリー(フロクマリンフリー)の精油は光毒性がありません。

 

 

ストーリー

 

グレープフルーツの歴史は300年ほどで、18世紀に西インド諸島のバルバドス島で誕生したといわれています。ぶどうの様に数個づつ群がって木になることからグレープフルーツと呼ばれるようになりました。また、学名の「paradisi」は楽園という意味で、香りが楽園のような幸福感を感じさせることから名付けられました。
グレープフルーツ精油には、グレープフルーツ(ホワイト)のほかに、グレープフルーツピンクがあり、ピンクの香り方が若干甘みがありマイルドに感じられます。

 

 

 

植物の特徴

 

ミカン科の植物で、高さは約12mぐらいまで成長します。果実の生り方が特徴的で、ぶどうの様に数個づつ群がって生り、名前の由来にもなっています。18世紀に最初に発見された際、ポメロ(文旦)とスイートオレンジの自然交配種として確認されました。
18世紀に西インド諸島のバルバドス島で栽培が始まったといわれており、現在ではアメリカ、南米、カリブなどで栽培されています。種類は、白肉種(ホワイト系)と赤肉種(ルビー系)に分けられます。

 

 

 

グレープフルーツの効果効能

心へ

神経系の強壮、鎮静、抗うつなど

主成分であるリモネンやピネンのリラックス作用により、気持ちの高ぶりを鎮め、頭や気持ちをリフレッシュさせてくれます。また、落ち込んだ気持ちや不安感、前向きな気持ちになりたいときにも役立ちます。

 

体へ

解毒、消化促進、食欲増進・減退など

血液とリンパの循環を促進して老廃物の排出を促しむくみやセルライトの予防などに良いとされています。消化促進など胃腸の働きを高める作用があり、食欲不振や二日酔いの解消にも役立ちます。また、香り成分である「ヌートカトン」は、交感神経に働きかけ脂肪の燃焼を促すと言われています。

 

※皮膚へ使用する場合は、光毒性があるため、ベルガプテンフリー(フロクマリンフリー)の精油を使用してください。あるいは、は0.4%以下の希釈濃度でお試しください。皮膚に使用した後は直射日光に当たらないように注意してください。

 

くらしへ

抗菌、殺菌など

ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭にスプレーを使用したり、ディフューザーで空間に芳香させます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

空間の抗菌作用による消臭や頭をクリアにしてくれる香りのためリフレッシュしたいとき集中したいときなど芳香浴に用います。

 

ホームケア・ハウスキーピング

グレープフルーツに含まれる「リモネン」には油汚れなどを分解する特徴をもっています。

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。むくみやセルライトに役立ちます。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)※顔へ使用する場合は0.5%以下

 

※光毒性がないベルガプテンフリー(フロクマリンフリー)の精油を使用してください。

※ベルガプテンフリーではない精油を使用した場合は光毒性があるので、皮膚に使用した後は直射日光に当たらないように注意してください。

 

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、フローラル系】

柑橘系全般、ゼラニウム、ラベンダーなどのフローラル系やパルマローザなどハーブ系、フランキンセンスなどの樹脂系などともよく合います。

※香りの強さはやや弱いため、ブレンドの際は少し多めにいれるとバランスが取れます。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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