【精油の基本事典】ホーウッド精油の効果・効能
【精油の基本事典】
精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。
【ホーウッド精油】
基本情報
名前 | ホーウッド |
学名 | Cinnamomum camphora |
科名 | クスノキ科 |
抽出部位 | 木部 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | 台湾、中国、日本など |
香り | フローラルな甘さとほのかなスパイシーな樹木の香り |
主な成分 | リナロール、リナロールオキサイド、オシメン、1,8-シネオールなど |
ノート | ミドル |
注意事項 | 特になし |
ストーリー
ホーウッドは芳樟と呼ばれるクスノキ科の常緑樹の木部から採取される精油で、温かみのあるフローラルウッディーな香りです。ワシントン条約規制対象のため入手困難となったローズウッド精油と成分や香りが似ているため、近年は代用品としてホーウッド精油が使用されています。
植物の特徴
和名「ホウショウ(芳樟)」と呼ばれるクスノキ科の常緑樹で、台湾・中国南部に分布しており、日本では本州から九州にかけて生育しています。クスノキの特長である樟脳(カンファー)の成分が殆ど含まれず、リナロールが成分の多く占めています。クスノキとホウショウの学名は「Cinnamomum camphora」でケモタイプです。リナロールが多く含まれるホーウッドは「Cinnamomum camphora var. linaloolifera」または「Cinnamomum camphora CT Linalool」と表記されることがあります。
ホウショウの精油には木部から採取されるホーウッドと枝葉から採取されるホーリーフがあります。
*ケモタイプとは・・・同じ学名の植物から抽出した精油でも、植物の産地、気候、生育条件などにより、精油に含まれる成分の構成比が大きく異なるもの。
ホーウッドの効果効能
心へ
神経系の強壮、鎮静など
リナロールを多く含む香りで、心を落ち着かせ緊張感をほぐしリラックスさせてくれます。また落ち込んだ気持ちや不安感などマイナス感情から前向きな気持ちになりたいときにも役立ちます。
体へ
鎮静、鎮痛、免疫系の強壮など
鎮静・鎮痛作用により緊張性の頭痛などに役立ちます。免疫系の強壮作用のより風邪などの感染症の予防に用います。
くらしへ
抗菌、抗真菌、殺菌など
ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭にスプレーを使用したり、ディフューザーで空間に芳香させます。
使い方
芳香浴
アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。
リラックスできる心地良い空間作りや、風邪やインフルエンザの季節のクリーンな空間作りなどの芳香浴に用います。
ホームケア・ハウスキーピング
アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。
重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。
●アロマスプレーの作り方
①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。
※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。
●重曹アロマ芳香剤の作り方
・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。
※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。
※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。
※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。
スキンケア・ボディケア
ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。PMS、緊張性の頭痛や筋肉のこわばりが気になる時に用います。
精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)※顔へ使用する場合は0.5%以下
ブレンド相性の良い精油
【柑橘系、フローラル系】
柑橘系全般、ローズ、ゼラニウム、ラベンダーなどのフローラル系やサイプレス、ユーカリラディアータなど樹木系、フランキンセンスなどの樹脂系などともよく合います。
<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。