【精油の基本事典】ジュニパーベリー精油の効果・効能

2024.10.03 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【ジュニパーベリー精油】

 

基本情報

名前 ジュニパー、ジュニパーベリー 【和名】セイヨウネズ
学名 Juniperus communis
科名 ヒノキ科
抽出部位 果実(熟した果実)
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 ハンガリー、イタリア、フランス、インド、ブルガリアなど
香り 針葉樹のシャープさとほのかに甘さが感じられる爽やかなウッドの香り
主な成分 α-ピネン、サビネン、ミルセン、カンフェン、テルピネン-4-オールなど
ノート ミドル
注意事項 妊娠中のかたは使用を控えてください。

 

 

ストーリー

 

ジュニパーは古くから薬草として用いられ人が最初に利用した植物の一つと言われています。古くから魔除けとして用いられたり、宗教儀式で焚かれていました。中世では伝染病の予防、空気清浄のため病院などで焚かれていたと言われています。ジュニパーの球果(果実)はジンの香り付け使用されていることでよく知られています。

 

 

 

植物の特徴

 

ジュニパーは樹高12mにも達する常緑の針葉樹で、幹は赤みがかかっており葉は針のような形をしています。小さな黄色い花を咲かせ、球果は緑、青、黒に変化します。
ジュニパーベリーの名前はラテン語の「若い果実」から由来しています。球果(果実)は緑色から成熟と共に深い青紫色に変わっていき、精油は熟した果実(液果)を水蒸気蒸留法で抽出します。

 

 

 

ジュニパーベリーの効果効能

心へ

ストレス緩和、神経強壮など

心身の浄化をサポートする精油で、ネガティブな感情を一掃し心を解放させてくれる香り。リラックス作用がありストレス緩和に用いられます。また、爽快感ある香りが明瞭感をもたらし気持ちをリフレッシュさせてくれます。

 

体へ

浄化、利尿、鎮痛、通経、抗炎症、鎮痛など

利尿や発汗を促し、体に溜まった老廃物を排出するのを助ける働きがあり、むくみの予防やセルライトの排出などダイエットに用いられます。またリウマチや関節炎にマッサージオイルを用いることで痛み緩和が期待できます。月経不順や月経痛にも用いられます。

※通経作用があるため、 妊娠中の女性は使用を控えてください。

 

皮膚へ

抗炎症、収れん、殺菌など

抗炎症作用のほか収れん、殺菌作用があるため、ニキビ、脂性肌、皮膚炎などに役立ちます。

※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

くらしへ

抗菌、空間浄化など

抗菌作用から、雑菌からくるニオイ対策に活用できます。トイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭にスプレーを使用したり、ディフューザーで空間に芳香させます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

空間の抗菌作用による消臭や頭をクリアにしてくれる香りのためリフレッシュしたいとき集中したいときなど芳香浴に用います。

 

ホームケア

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

 

アロマトリートメント

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。セルライトやむくみ、リウマチや関節炎などの痛みの緩和にトリートメントで使用します。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※顔へ使用する場合は0.5%以下

※妊娠中の女性は使用を控えてください。

 

アロマ温湿布

洗面器に半分くらいお湯を入れ、精油1~3滴を加えます。タオルを浸しお湯をすく取るようにして精油を付着させます。精油がついた面を内側にたたんで水気をしっかりしぼります。精油が肌に直接つかないよう気をつけながら、むくみが気になる足や月経痛やPMSのお腹や腰など気になる部位に温湿布します。

むくみや冷えが気になる場合は三陰交のツボへの温湿布がおすすめ。(※三陰交・・内くるぶしの中央から指4本分上に上がった部分。 )

 

※妊娠中の女性は使用を控えてください。。
※精油は水に溶けにくいため、皮膚に直接触れないよう注意してください。
※目の周りや皮膚の弱いところへの使用は控えてください。

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、ウッド系】

レモンやグレープフルーツなど柑橘系、シダーウッドやサイプレス、コパイバなどのウッド系、ハーブ系のローズマリー、ネロリやローズなどのフローラル系ともよく合います。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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