【精油の基本事典】オレンジ精油の効果・効能

2024.04.25 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【オレンジスイート精油】

 

基本情報

名前 オレンジ、オレンジスイート、スイートオレンジ
学名 Citrus sinensis
科名 ミカン科
抽出部位 果皮
抽出方法 圧搾法
主な産地 ブラジル、アメリカ、スペイン、イタリア、オーストラリアなど
香り 甘くフレッシュでフルーティな香り
主な成分 リモネン、ミルセン、リナロール、シトラールなど
ノート トップ
注意事項 特になし。スイートオレンジ精油にはフロクマリン類(光毒性作用を持つ成分)の量は極めて少なく、光毒性に関する報告はありません。

 

 

ストーリー

 

オレンジには多くの種類があり、中国では古来よりマンダリンオレンジの乾燥させた皮を漢方の生薬「陳皮」として健胃、鎮咳、食欲不振などに用いています。ギリシャ神話の中にある黄金のりんごはオレンジのことであるとも言われています。またオレンジは幸運と繁栄の象徴とも考えられており、フランスのルイ14世は、ベルサイユ宮殿を作った際、庭園内にオランジュリー(スイートオレンジ栽培用の温室)を作り、宮殿の部屋中にスイートオレンジの鉢植えを置いていたと言われています。

 

 

植物の特徴

 

中国南部・インド北東部原産のオレンジには多くの種類があり、スイートオレンジは野生種ではなくマンダリンとザボンのハイブリッド種です。日本には明治時代に渡来し、和名アマダイダイ(甘橙)、英語圏ではスイートオレンジと呼ばれています。白い花を咲かせ、8~10㎝の橙色の果実がなります。
品種が多いオレンジの中でも、スイートオレンジ(Citrus sinensis)は広く栽培されている種類のひとつです。

 

 

オレンジの効果効能

心へ

鎮静、抗うつ、高揚など

リラックス作用、高揚の作用がありストレス緩和に用いられます。ネガティブな感情や緊張感を感じるとき、気持ちを高揚させ、緊張をほぐし、心を解放させてくつろぎ感を与えてくれます。

 

体へ

鎮静、解毒 、消化促進 、抗炎症など

消化器系に最も作用のある精油のひとつで、胃の強壮、便秘、食欲不振、消化不良を感じるときに用います。
鎮静作用があり、緊張性の頭痛の緩和にも役立ちます。

 

皮膚へ

抗炎症、収れんなど

スキンケアにも有効で、炎症を抑えたり脂性肌のお手入れにも役立ちます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。子供にも好まれ芳香浴に取り入れやすい香りです。スイートオレンジの香りは空間に明るい雰囲気をもたらします。寝室に芳香することで心地良い睡眠空間作りにお使いいただけます。

 

沐浴

植物油または天然塩、無水エタノールなどで希釈しお風呂に入れて入浴したり、足浴、手浴などに使用します。

精油の目安量:全身浴(1~5滴)、足浴・手浴(1~3滴)

 

ホームケア・ハウスキーピング

スイートオレンジに含まれる「リモネン」には油汚れなどを分解する特徴をもっています。

*アロマスプレーで、ニオイが気になるキッチンやトイレ、玄関、浴室などに使用します。

*重曹アロマクレンザーを作り、キッチンシンクや洗面台の掃除に使用します。油汚れやたんぱく質の汚れに効果があるので、汚れを落としたいところに振りかけスポンジ等でみがきます。

 

 <重曹アロマクレンザーの作り方>

  ・空ビンに重曹30g(大さじ2)、精油6滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※重曹アロマクレンザーを使用する際は、皮膚に直接精油が触れないよう手袋などをご使用ください。

※大理石へのご使用はお控えください。

 

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。消化不良や便秘の時に腹部のマッサージに、緊張性の頭痛や肩こりにも使用できます。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、ハーブ系、フローラル系】

クラリサージ、ローズマリー、ゼラニウム、ラベンダーなどのハーブ系、フローラル系とよく合います。

クローブやシナモンなどのスパイス系やプチグレン、フランキンセンスなどの精油も合わせやすい香りです。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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