【精油の基本事典】パチュリ精油の効果・効能
【精油の基本事典】
精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。
【パチュリ精油】
基本情報
名前 | パチュリ、パチュリー、パチョリ |
学名 | Pogostemon patchouli |
科名 | シソ科 |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 |
インドネシア、インド、マレーシア、中国など |
香り | ほのかに甘くスモーキーで湿った土のような香り |
主な成分 | パチュロール、αーグアイエン、δーグアイエン、βーカリオフィレンなど |
ノート | ベース |
注意事項 | 妊娠初期の方は利用を控えてください。 |
ストーリー
パチュリの名前の由来はインドのターミル語「緑の葉」で、インドや中国の伝統医療で古くから使われてきた植物です。インドでは乾燥させた葉を衣服の間に挟み防虫剤として用いられてきました。線香や織物などにも使用され、今日では石鹸の香り付けなどにも使用されています。
植物の特徴
東南アジア、オセアニア原産の多年生植物で、草丈は60~1mになり、薄い紫色の花を咲かせます。葉の両面には繊毛があるのが特徴的で織物などにも用いられます。年に2,3回収穫され、その中で雨期のものが最高品質と言われています。
パチュリの効果効能
心へ
神経系の強壮、鎮静、抗うつなど
精神強壮に働きかけ、不安を感じる時や落ち込んだ時心の安定をサポートします。
体へ
抗炎症、鎮静、制吐など
神経の過敏によるイライラや緊張からくる頭痛の緩和に役立ちます。消化器系に働きかけ嘔吐や腸にたまった水分を調整し下痢などに役立ちます。
※妊娠初期の方は利用を控えてください。
皮膚へ
抗炎症、抗菌など
抗炎症作用によりかゆみや湿疹を抑えたり、抗菌作用によりニキビなどの感染トラブルに役立ちます。
くらしへ
防虫、抗菌、抗真菌作用など
タンスやクローゼットで虫よけとして使用や、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に用います。
使い方
芳香浴
アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。
ホームケア
アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、クローゼットの抗菌・消臭に使用します。
●アロマスプレーの作り方
①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。
※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。
スキンケア・ボディケア
ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。胃腸に不快感がある際や気分に落ち込みがある際などにトリートメントで使用します。
精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)
※顔へ使用する場合は0.5%以下
ブレンド相性の良い精油
【フローラル系、ウッド系】
ラベンダーやイランイラン、ローズなどフローラル系、フランキンセンスなどの樹脂系、ジンジャーなどスパイス系の香りともよく合います。少量ブレンドすることで、オリエンタル調の香りを作ることができます。
※香りの強さはやや主張があるため、ブレンドの際は少量にするとバランスが取れます。
<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。