【精油の基本事典】イランイラン精油の効果・効能

2024.11.21 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【イランイラン精油】

 

基本情報

名前 イランイラン
学名 Cananga odorata
科名 バンレイシ科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 マダガスカル、フィリピン、コモロ諸島、インドネシアなど
香り 甘くエキゾチックな花の香り
主な成分 ゲルマクレンD、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、リナロール、α-ファルネセン、β-カリオフィレンなど
ノート ミドル・ベース
注意事項 皮膚刺激に注意して、高濃度の使用は控えてください。

 

 

ストーリー

 

甘く官能的な花の香りのイランイランは、タガログ語で「花の中の花」という意味を持ちインドネシアでは古くから新婚初夜のベッドに花びらを散らす風習があります。華やかでエキゾチックな花の香りで、高級な香水にも広く使われています。イランイラン精油は何回かに分けて分留され、最初に取れる精油を「エクストラ」、続いて1st、2nd、3rdとランク付けされ成分や香りが異なります。

 

 

 

植物の特徴

 

東南アジアやオセアニアの熱帯原産の常緑高木で、樹高は10-20mになり、芳香が強い花を咲かせます。花は直径6㎝ほどで花弁は細長くカールしており、最初は白っぽく、黄緑色、黄色と徐々に変化し香りが強くなります。花の芳香は夕方から強い香りを放ち始めます。

 

 

 

イランイランの効果効能

心へ

神経系の強壮、抗うつ、催淫など

神経系の強壮や鎮静、高揚作用があり、不安や緊張で硬くなった心を解きほぐし、幸せな気持ちへ導きます。

 

体へ

血圧降下、鎮痛、ホルモンバランス調整、皮脂調整など

生殖器系の強壮やホルモンバランス調整作用があり、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れやPMS、更年期などの症状の緩和に役立ちます。また血圧降下作用があり、高血圧や動悸などに用いられます。皮脂のバランスを整える作用がありスキンケアや頭皮ケアにもおすすめです。

 

皮膚へ

抗炎症、皮脂バランス調整など

抗炎症作用のほか皮脂バランス調整作用があるため、保湿やニキビ、乾燥性の湿疹などの皮膚の不調改善に役立ちます。

※皮膚刺激に注意して、高濃度の使用は控えてください。

※香りが強いので十分に希釈し使用量に注意してください。

 

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

エキゾチックで華やかな香りでリラックスできる空間作作りに役立ちます。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、クローゼットの芳香に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、クローゼットなど匂いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。PMSや更年期の心身の不調の際のトリートメントで使用します。保湿や整肌に役立ちフェイシャルマッサージに用います。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※顔へ使用する場合は0.5%以下

※皮膚刺激に注意して、高濃度の使用は控えてください。

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、ウッド系】

ベルガモットやグレープフルーツなど柑橘系、シダーウッドやホーウッドなどのウッド系、サンダルウッド、ベチバーなどオリエンタ系の香りともよく合います。

※香りの強さはやや主張があるため、ブレンドの際は少量にするとバランスが取れます。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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